茶色の大きなロボットが・・・・
何の映画をイメージしましたか?
今回はエンジェルファミリーでおなじみの
ジャッジ゙・ドレッドです。
- 監督:ダニー・キャノン
- 撮影:エイドリアン・ビドル
- 音楽:アラン・シルヴェストリ
シルヴェスター・スタローン(ジャッジ・ドレッド)
アーマンド・アサンテ(リコ)
ダイアン・レイン(ジャッジ・ハーシー)
マックス・フォン・シドー(ファーゴ長官)
あらすじ
第三ミレニアム。世界は変わった。地球は有毒な砂漠と化し呪われた地となる。
何百万もの人間がメガシティで暮らし、無法者の群れが暴れまわり司法は治安を維持できない。
そこで新たな秩序を維持するためジャッジというエリート集団が
統治するシステムを作り上げた。
彼らは裁きと処罰の両方の権限を持ち、
警察と陪審と処刑人のすべてを兼ね備える。
そんな集団のトップ「ジャッジ・ドレッド」は何よりも法を信じる男である。
しかし、濡れ衣を着せられ逮捕されてしまう。
そこには自身の出生の秘密とある計画が潜んでいた。
ここがいい!というか意外。
主役がスタローンさんということ、ジャッジという超チート級の何でもできるマン。
という設定を生かした悪党をバタバタなぎ倒していく骨太アクションマッスル映画かと思いきや、意外にもストーリーは入り組んでいて深いと思いました。
以下見どころという名のネタばれ
まずは、舞台となるこのメガシティは収容人口2000万の
都市に6000万人という人々が暮らしています。
それに伴う食糧、水、資源の供給不足による環境の悪化。
犯罪の発生率の上昇が尋常ではありません。
それ故その場で即座に罪人を裁き、刑を執行できるジャッジが
誕生しました。
しかし超怖いジャッジが暴徒を即射殺したり
駐車違反の車をぶっ飛ばしたり
バカスカ罪人を裁いても犯罪はなくなるどころか増える一方。
そこで評議会の一人ジャッジ・グリフィンは死刑の適用範囲を増やそうとしますが、
評議会の中で一番偉いファーゴ長官は抑圧と圧政をジャッジの象徴としたくないとこの案に反対します。
そこでグリフィンはファーゴ長官を失脚させるため
ジャッジ・ドレッドに殺人犯の濡れ衣を着せます。
なぜ、ファーゴ長官を失脚させるためにドレッドに濡れ衣を着せたのか。
それには昔葬り去ったヤヌスプロジェクトというものが関わってきます。
ヤヌスプロジェクトとは優秀なジャッジの遺伝子を改良しさらに
優秀なジャッジを作り出すジャッジ量産計画だったのです。
その優秀な遺伝子の提供者がファーゴ長官であり、
その遺伝子を改良し生み出されたのがドレッドともう一人でした。
しかしその計画も生み出されたもう一人。
ドレッドの双子のリコが完璧な犯罪者となってしまったことで闇に葬られました。
つまりヤヌスプロジェクトの露見を防ぐため、
(もし露見してしまった場合、過去のリコによる殺人事件の隠ぺい、政府の崩壊に繋がる)
ファーゴ長官は引退を決意します。
その際に下せる最後の命令を使いドレッドを死刑から終身刑に減刑します。
そして引退したジャッジはロングウォークというシティの外の呪われた地へ旅立つという掟を守り、長官は街の外へ旅立つのでした。
グリフィンは9年前死刑になったドレッドの双子リコをアスペン刑務所にかくまっていました。
思想の対立に終止符を打つため
発射の際に遺伝子情報を弾丸に彫り込むジャッジ専用銃ロウギバー2
遺伝子が同じリコ
上記2点を使いヤヌスプロジェクトを追っていた記者を殺させ
その罪をドレッドに着せることで一石三鳥くらいの
作戦を発動しました。
この為にリコを生かしておいたとしたらすごい先見性です。
さらにリコを使い街を混乱に陥れジャッジの人数不足を解消させるためヤヌスプロジェクトの再運用を議会に承認させます。
というのがグリフィンの計画の概要というか見どころでした。
悪者は詰めが甘い
しかしそこから状況は一転します。
リコの凶暴性を見抜けなかったグリフィンはリコによって殺されてしまいます。
茶色いロボットにより四肢をもがれて・・・
ヤヌスを手中に収め自身のクローンを量産しすべてを手に入れようとしたリコですが、
脱獄しヤヌスの真相を知ったドレッドと対決し死んでしまいます。
疑いの晴れたドレッドは歓声を浴びながら現場へと戻っていくのでした・・・