心に刻まれた場面!!
太った男がたばこの箱を持たされて撃たれる映画
何を思い浮かべましたか?
幼いころに見た映画というのは、
一部分だけが記憶に残っていたりするものです。
大人になった時に記憶に残った部分をふと思い出し、
あれ、夢かな(・・?なんて思いながら
映画を探して思い出の場面と出会った時は
あーこれこんな映画だったんだー!!と
一種のアハ体験のようでいいものです。
というわけで最近自分の記憶を遡ってみた映画のあらすじと
心に刻まれた場面紹介
ジャッカル
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
脚本:チャック・ファーラー
撮影:カール・ウォルター・リンデンローブ
音楽:カーター・バーウェル
出演:
ブルース・ウィリス (ジャッカル)
リチャード・ギア (デクラン)
シドニー・ポワチエ (プレストン)
マチルダ・メイ (イザベラ)
あらすじ
ロシア内務省のコスロヴァ少佐(ダイアン・ヴェノーラ)と連邦踏査局のプレストン副長官(シドニー・ポワチエ)はマフィアのガッツィー・ムラド(ラビル・イスヤノフ)を逮捕するためにバーに突撃しますが勢い余って殺害してしまいます。ガッツィーの兄テレク・ムラド(デイヴィッド・ハイマン)は八つ当たりで部下を殺害した後弟を殺した者達に復讐する為、凄腕の殺し屋ジャッカル(ブルース・ウィリス)に7,000万ドルでアメリカ要人を暗殺するよう依頼します。要人暗殺を防ぐためにコスロヴァ少佐とプレストン副長官は獄中のIRAスナイパー、デクラン・マルクィーン(リチャード・ギア)に釈放を条件に協力を要請します・・・ というのが映画の概要になります
心に刻まれた場面!!
幼き日の心に刻まれた場面とは・・・・!!
別にクライマックスとか盛り上がる見せ場と言うわけではありませんでした。
ジャッカルが暗殺の準備をする中でとある人物に機関砲をのせる台座の作成を依頼する場面です。ジャッカルは暗殺用に購入したポーランド製 ZUE33 14.5ミリ機関銃の台座作成をイアン・ラモン(ジャック・ブラック)という人物に依頼します。
台座の設計図はジャッカルさんのお手製です。
このとき設計図と余った資材は返してもらうようイアンに約束させます。
このイアンは登場から小物臭プンプンです。まずチタンが貴重という理由で5万という報酬を要求しますがジャッカルのマジか?オーラにビビり4万で手を打ちます。
そんななら言わなきゃいいのに・・・
後日、台座を受け取りに再びイアンの元に訪れたジャッカルですが設計図と残りの資材に10万のボーナスをつけろと脅されます。少し間を置くジャッカル。
もうイアンの運命は決まったようなものです。納得した素振りのジャッカルは機関砲の試し打ちにいい場所は無いかとイアンに尋ねます。いい場所があるぜ!とイアンは指を鳴らします。
そして翌日機関砲の試し撃ちに二人で出かけます。
機関砲を見たイアンはバイブスが上がり2,000ミリのズームレンズに触ろうとしたところをジャッカルに怒られてしまいます。その後も少々うるさ過ぎたのか「黙ってろ。」と言われてしまいます。手元の機械で機関銃を操作し標的に向かって発射しますが3mm誤差があり標的には当たりませんでした。次は自動照準と速射テストのようです。精密工作の極致と言い張るイアンに照準を合わせ「走れ」と命令します。この時のジャッカルの顔がとても恐ろしいです。
2度目の「走れ。」のセリフの後のイアンの笑顔が消える演技も恐ろしさを
引き立てています。
慌てて逃げ惑うイアンに「右へ走れ!」「早く立て!」と指示を飛ばします。
ある程度距離を走らせたところでたばこのはこを持たせて「じっとしていろよ!!」といいたばこの箱に照準を合わせます。この照準を合わせる所から発射までの間のイアンの恐怖は計り知れないものでしょう。
案の定たばこをもった手が前腕部あたりまで吹っ飛びます。「やっぱりずれた。」とつぶやくジャッカルと喚き散らすイアンの対比がジャッカルの冷酷さを強調しています。そして怯えるイアンにこれでもかと劣化ウラン弾を叩き込みます。イアンは後ろの車ごと爆発四散。そんな中自分の耳キーンを治すジャッカル。
今考えるとこの場面に至るまでのイアンに注目させるキャラ立てとイアンをもののように扱うジャッカルの冷酷な描写が、この場面によく表れていて幼き日の自分の心に残った要因ではないかと思います。
他にもジャカルのストイックさやウィザースプーン捜査官のおっちょこちょいなど見どころは沢山あるので見てみてください。