黒光りしてテカテカ
さあ今回はどんな映画を誉めましょうか。
黒いアイツがやってくる。
シガニー・ウィーバー主演のSF超大作
エイリアンです。
- 監督:リドリー・スコット
- 撮影:デレク・ヴァンリント
- 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
シガニー・ウィーバー(エレン・リプリー)
トム・スリケット(アーサー・ダラス)
猫(ジョーンズ)
あらすじ
西暦2122年、人類は惑星間移動を可能とし、資源採掘なども行っているようです。
そんな中の一隻宇宙貨物船ノストロモ号は、地球へ期間途中。
次々と目覚める乗組員たち。地球に近づくとコールドスリープから目覚めるよう設定されていたが、調べてみると全然地球とかけ離れた場所。
調べると、地球への帰り道、謎の惑星から謎の電波信号を受信し、
船の制御AI「マザー」が勝手に進路を変更していた。
社畜の鏡の科学者アッシュが言うには
「知的生命体の痕跡を発見した場合は調査せよ。じゃないとボーナスは出ません。」
行きたくなかった乗組員達だが、ボーナスは欲しいのでやむなく電波の発信源に向かうことに。
謎の星に降り立ち3人が調査に向かうと、謎の形の宇宙船を発見。
内部の調査を行うと謎の宇宙人の化石を発見します。
その近くには謎の穴が開いており、下には無数の謎の卵が!
副船長のケインが下に降り、その卵に近付いた際、中から謎の生物が飛び出し
彼の顔にがっしりと張り付いてしまいます。もう謎だらけ。
2人はケインの顔に謎の生物をくっつけたまま船に帰還します。
船に残っていた本編の主人公リプリーは検疫の為24時間の隔離を提案しエアロックを開けるのを拒みますが、社畜アッシュはエアロックを開けて3人を入れてしまいます。
そこから悪夢は始まってしまうのでした・・・
この映画の敵キャラはもちろんエイリアンです。
当時あのビジュアルに衝撃を受けフィギュアとかめっちゃ集めてました。
彼は殺戮の為だけに生まれた絶対的な恐怖であって、
そこに人間的感情などは一切ないので彼の感情や立場、
そういった社会心理学的アレコレを考えることなく
自然に主人公に感情移入することができます。
まさに勧善懲悪。単純明快。子供のころはそう思っておりました。
しかしエイリアンにはもう一つの側面があるといいます。
フェミニズムです。
人権とは当時男性の為だけに存在するものでしたが、
それを良しとしない社会的動きのことです。
究極の殺戮生物とそれを打ち倒す女性主人公リプリーさん。
つまり
エイリアンは女性を襲う男性からの暴力、搾取、社会的扱いなどの権化、象徴であり、
女主人公リプリーさんはそんな私的、公的領域から必死に抜け出さんとする
フェミニズムの擬人化ともいえる役を果たしている。
単に男に勝つだけではなく、それよりもはるかに強力な生物を撃退してしまうという
男からの支配敵関係からの脱却を映画に昇華させ話題になったということを知り
映画にはいろいろな見方があると感心させられました。